キチンナノファイバー・セルロースナノファイバーにより小麦粉生地強度を高める技術
技術概要
- キチンナノファイバー(キチンNF)、セルロースナノファイバー(セルロースNF)の添加により、小麦粉生地の強度を劇的に増強できる。
- 製パンの際に添加することで、最低20%の小麦粉使用量を低減させることが可能。製パン不可能な量の薄力粉を用いても製パン可能。
活用のポイント
- 天然素材であるキチンやセルロースを微細化した
新素材を添加することで、パンなどの小麦粉製品の
生地強度(膨らみ)を劇的に増強可能です。
従来の問題点
- キチンやセルロースは増粘剤や食物繊維としての機能性、
安全性などから食品への利用が進められているが、
水に不溶なため、均一に混合するのが困難であった。
解決したポイント
- キチンやセルロースをナノファイバー化することで、水に均一に
分散させることが可能になり、加工性の問題が解決した。 - ナノファイバー化により、従来のキチン・セルロースには無い、
小麦粉生地強度の劇的な増強効果が新たに生まれた。
図解
ライセンス情報
①開放特許情報DB登録番号 | L2014002194 | |
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②特許番号 | 特許第6362573号 | |
③公開番号 | 特開2016-027795 | |
④出願番号 | 特願2015-130228 | |
⑤出願日 | 2015年6月29日 | |
⑥発明の名称 | バイオナノファイバーにより穀物粉生地強度を高める技術 | |
⑦特許権者 | 国立大学法人鳥取大学 | |
⑧代表発明者 | 上中 弘典 |
⑨実施許諾・譲渡 | ■許諾 | □譲渡 |
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⑩共同開発研究の意思 | ■有 | □無 |
⑪サンプルの提供 | ■有 | □無 |
⑫技術指導 | ■有 | □無 |
⑬実施実績 | □有 | ■試作 |
□実験 | □無 | |
⑭事業化実績 | □有 | ■無 |
⑮実施許諾実績 | □有 | ■無 |
発明者コメント
上中 弘典(農学部)
本効果はグルテンを含む食品であれば発揮可能です。また、キチンNFだけがもつ成人病予防効果も併せて利用することにより、健康機能性を
向上させた新しいパンなどの小麦粉製品の創出が可能です。