技術概要
- 植物ホルモンであるジベレリンの阻害剤の処理により、共生菌が存在しない状態での発芽、および自然環境下ではラン科植物の発芽と成長に
不可欠な共生菌との共生の両方を促進可能。
- 発芽が困難な希少ランを含む、様々なランで本技術を利用可能。
活用のポイント
- 市販されている農薬を用いることで、ランの発芽と
成長に関わる共生の両方を促進可能です。
従来の問題点
- ラン科植物の中には人工発芽・栽培するのが困難な植物種の
種子からの栽培には、段ボール播種法や共生菌を含むコンポストの
利用等があるが、作用機構が不明であり、適用できる植物種が
限られているため、広く利用されるまでには至っていない。
解決したポイント
- ジベレリンの阻害剤を用いることで、ラン科植物の発芽と共生の
両方を同時に促進可能で、かつラン科植物に広く適用できる。
- ジベレリンの阻害剤は農薬として市販されているため、安全性が
検証済であり、かつ安価に利用できる。
ライセンス情報
①開放特許情報DB登録番号 | L2016001784 |
②特許番号 | 特許第6601724号 |
③公開番号 | 特開2017-066118 |
④出願番号 | 特願2015-196787 |
⑤出願日 | 2015年10月2日 |
⑥発明の名称 | ラン科植物の発芽と共生を促進する技術 |
⑦特許権者 | 国立大学法人鳥取大学 |
⑧代表発明者 | 上中 弘典 |
⑨実施許諾・譲渡 | ■許諾 | □譲渡 |
⑩共同開発研究の意思 | ■有 | □無 |
⑪サンプルの提供 | □有 | ■無 |
⑫技術指導 | ■有 | □無 |
⑬実施実績 | □有 | □試作 |
■実験 | □無 |
⑭事業化実績 | □有 | ■無 |
⑮実施許諾実績 | □有 | ■無 |
発明者コメント
上中 弘典(農学部)
効果の裏付けとなる十分な基礎研究成果がある本技術は、既存の農薬の新規用途開発や新たなラン用の培養土の開発だけでなく、新産業の創出を
目指した希少なランの人工培養技術の確立にも利用が期待できます。