新規生物学的ペースメーカ

技術概要

  • 全身の器官を再生する細胞として胚性幹細胞やiPS細胞などの万能細胞がある。本発明は、この細胞から電気を作ったり、動いたりする細胞を
    作製することに成功した。

活用のポイント

  • イオンチャネルの抗体を用いることで胚性幹細胞や人工多能性幹細胞の遺伝子改変を行わずに
    ペースメーカ細胞を採取でき、再生医療や創薬への
    応用が容易となる。

従来の問題点

    ~機械式ペースメーカの欠点~
  • 植え込み手術が生体にとって侵襲である。
  • 電池の寿命の為に中途で植え替え手術を行う必要がある。
  • 自律神経の活動度に合わせて心拍数が増減しないためにQOLが
    問題。
  • 電極の障害により心臓を駆動できなくなる。
  • 電磁波の影響を受ける。

解決したポイント

  • 従来の機械式ペースメーカの問題点であった、電池寿命や
    自律神経応答の欠如を補える生物学的ペースメーカの作成に成功。
  • 周囲の細胞と電気的結合を作れる生物学的ペースメーカは、従来の機械式ペースメーカの欠点である周囲の心臓への起電力の
    伝導性低下を起こさない。
  • 無限に増殖できるiPS/ES細胞から大量に生物学的ペースメーカを
    取りだすことが可能である。
  • 心臓に作用する薬剤の安全性試験に使用できるモデル細胞となる。

図解

発明者コメント

久留 一郎(医学系研究科)

本発明は、比較的実用化に近いiPS・ES細胞を用いた再生医療技術です。
興味のある企業との共同開発を希望します。

ライセンス情報

①開放特許情報DB登録番号L2012003348
②特許番号①特許第5674046号(JP)
②2010301614(AU)
③I477604(TW)
④2484756(EP)
③公開番号①WO2011/040469
②AU2010301614
③201118171
④2484756
④出願番号①特願2011-534275
②2010301614
③99133463
④10820584.0
⑤出願日①②④2010年9月29日
③2010年9月30日
⑥発明の名称新規ペースメーカ細胞
⑦特許権者国立大学法人鳥取大学
⑧代表発明者久留 一郎
⑨実施許諾・譲渡■許諾□譲渡
⑩共同開発研究の意思■有□無
⑪サンプルの提供□有■無
⑫技術指導■有□無
⑬実施実績□有□試作
■実験□無
⑭事業化実績□有■無
⑮実施許諾実績□有■無